プロから学ぶということ【鈴木貴男のサーブレッスンを受けたはなし】

プロから学ぶということ 鈴木貴男のサーブレッスンを受けたはなし

こんにちは。BOSSです。

実は私は硬式テニスを中学生のころからやっていてかれこれ10年は続けています。

現在はテニススクールに週に一回通っているのですが、ちょうど一ヶ月ほど前に現役のプロテニスプレイヤーである鈴木貴男のレッスンを受ける機会がありました。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/b9/Takao_Suzuki2008.jpg/640px-Takao_Suzuki2008.jpg

そのレッスンのテーマはテーマはサーブ。本当にサーブだけで2時間のレッスンでした。

私自身としてはサーブは非常に苦手なショットで、ダブルフォールトをしないようにするという最小限のところすらかなり怪しいレベルでした。

そんな私だったのですがレッスンを受けておよそ一ヶ月経った今、本当に劇的に良くなったことが実感できるようになりました。

しかしそれは何も技術的なことを教えてもらったおかげというわけではありません。

人から学ぶということについて、適切な消化の仕方を教えてもらい、実践出来たからだと思っています。

今回は私が体験したプロから学ぶという事例を通して
物事を教えてもらう時の考え方という風に抽象化して書いていこうかと思います。

初めは原理から

人から教えをこうとき、あるいは人に教えるときというのは基本的には原理の説明から入るのが普通です。

特に大人の場合、原理がわからないまま先に進むのは非常にもどかしいですよね。

子どもだったらやってりゃなんとなく掴めるとかあるんですけど、大人の場合は原理やある程度の理論に基づいた話の方が理解しやすいんですよ。

というわけで教えてもらう側としては、その原理や理論をしっかりと理解する心構えが必要になるのです。

逆にいうとこの原理をわかりやすく伝えられるかどうかというのが指導者の資質に関わってくる部分になります。

サーブとボールを投げる動作

鈴木貴男プロから教えてもらった"サーブ"という具体的事例を取りあげますと

テニスのサーブは基本的にはボールを投げる動作と原理は同じです。
特に山なりの放物線を描くようなボールを投げる運動というのはまさしくサーブそのもの。

準備の仕方、体重の移動のさせ方、足から腰にかけての回転
肘の動きと腕の振りぬき方

どこを取ってもサーブとボールを投げる動作というのは同じになります。

ボールを投げるというのは誰でもできますから、サーブの原理がボールを投げる動作にあるということがわかれば体の使い方が劇的に変化するのです。

プロの完コピは無理

動作原理がわかると、教えてもらう側は教えてくれる人の動きを分析しようとします。

原理がわかるんだからあとは細部を真似できたら同じことができる

そう考えてしまいがちなのですが、実際にはプロの完コピは無理だと考えましょう。

プロや熟練者というのはその人のスタイルを確立しています。
それは長年培ってきた経験と、自身で行ってきた本当に細かい工夫の積み重ねで獲得したものです。

鈴木貴男プロの工夫

鈴木貴男プロのサーブで言えば完全にポジションセットをしません。
さながら歩いてるようにサーブを打つのですが、これは歩くときの体重移動を原理的に用いているのでしょう。

実際にこういう選手はプロアマ問わず少数派です。
きちっとポジションをセットしてサーブを打つプロも多いですから、鈴木貴男プロならではの工夫の末といえます。

例えば私がこれを真似してみようと考えたとしましょう。

ところが鈴木貴男プロと身長や体重は全く違います。
したがって単にポジションセットを行わないという動作は出来ますが、同じ歩幅で同じ体重移動のさせ方というのは無理です。

あたりまえですが、同じ動作を行っても同じサーブは打てないのです。

エッセンスの抽出

じゃあ教えてもらっても意味がないのかというとそうではありません。鈴木貴男プロが一つの形を作ったように自身の形を作ればよいのです。

そのなかで重要になるのが
重要なポイントを消化すること です。

原理が理解できたらプロの動きの中にその原理があることもなんとなく見えてきます。

原理のその先には細かい工夫があり、それをコピーすることは出来ないし意味がない。

ただし細かい工夫の前に重要なポイント、つまり真似をするべきエッセンスが必ず存在するのです。

それをしっかりと抽出してあげるというのが人から学ぶというポイントになります。

トスのあげるタイミング

実際に私が鈴木貴男プロのサーブを見て、分析し見つけた一つのポイントがトスの上げ方になります。

上げ方というよりもあげるタイミングです。

今まで私のトスのあげるタイミングは重心が体の後ろにあるとき つまり体重移動の前のタイミングでトスを上げていました。

イメージとしてはボールが上に上がっている間に体重移動を行う感じだったんですが、鈴木貴男プロのサーブを見ているとどうもそうではない。

つまりトスをあげる動作のうちに体重移動を完了させており、ボールが手から離れた瞬間にはすでに重心位置は前の足の上に来ていたのです。

ボールを投げる動作を思い返してみると、ボールをリリースするタイミングよりもかなり前に踏み込み足は地につきますよね。

つまり原理的に見てもその動作が正しい。

この部分を真似して見たところ明らかに一つ一つの動作の流れがスムーズになり、サーブそのものの質が好転したのがわかりました。

私の場合トスを上げるタイミングと体重移動のタイミング

これが抽出すべき重要なポイントの一つだったわけです。

まとめ

まとめると人から何かを学ぼうとするときは

  • 原理を適切に理解する

  • 教えてくれる人の動きからエッセンスを抽出する

これができるようになれば教えてもらうということがより自分の身につきやすい

そんなことに気付かされたというお話でした。

鈴木貴男と2ショット