研究背景の整理方法 紙一枚A3シートにまとめる

研究背景の整理方法 紙一枚A3シートにまとめる方法

こんにちは。BOSSです。

研究をしていると度々つっつかれるのが研究背景の理解です。

そもそも研究というものには常に新しいものである必要があります。

一方で巨人の肩に乗るという言葉もある通り、先人たちの積み重ねの上に立っているという認識もなくてはなりません。

今やっている研究の後ろにはいったいどういう先行研究があって、それが自らの研究にどう絡むのか。

更に言えば社会的にどれほどの意義を持つのか。

先生はこの辺りは学生には足りないことをよく知っていますから、教授陣を前に研究発表をするとほぼ必ずせっつかれます。


では研究背景を整理するにはどうするべきか?

私の研究室で行なっている取り組み
紙一枚にまとめるA3シートというものを紹介します。

トヨタ式ドキュメント

うちの研究室の取り組みであるA3シート

実は有名なトヨタ式の書類作成方法から着想を得た(というか丸パクリ)ものです。

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というのも、うちの先生が元々トヨタの技術者でして
トヨタ式ドキュメントを研究背景整理用に応用したものになります。

紙一枚にまとめなくてはならない

重要なのは紙一枚にまとめることです。

なぜならば、人は紙一枚以上の情報は受け取ってくれないから。

例えばみなさん自分の身に置き換えて見てください。
人が何か説明してくれようとぶあっつい資料を目の前に広げてきたら...

人が受け入られる情報のキャパは紙一枚。

これは自分自身で見返すときだってそうなんですよ。自分で作った資料だってあとから見返すときは他人と同じ。

その時に紙一枚以上の情報は頭に入ってきません。

頭に入ってこないのではなんのために整理してるのか分からなくなります。

フォーマット

基本的なフォーマットは次の通り。

研究背景まとめ A3シート 人に説明するには紙一枚にまとめる

このようにして一枚の紙に研究の背景を整理していきます。

以下埋めていく手順を記していきます。

文献調査結果

まずは肩に乗るべき巨人を知りましょう。

今どういった研究がすでになされていて、どういったことが課題として残っているのか。

何が実現されていないのかを調査しまとめます。

真因分析

世の中で積み残されている課題というのは積み残される原因が必ずあります。

なぜ課題は課題として存在するのか。

これを突き詰めていく作業を真因分析と呼びます。

ここで何故なのかをひたすら繰り返す。最低5回。
そしてたどり着いたものこそ課題が残る本当の原因になります。

解決方法

真因がわかれば真因を解決する方法を提案します。

これが具体的に研究として行うことにあたります。

そして当然ですが真因と解決は必ず対応することに留意しなくてはなりません。
(常に1対1対応とは限りませんが)

目標の設定

そこまでたどり着けば目標を設定します。

先ほど具体的な作業内容を決めたので抽象化するイメージで到達点を定めます。

具体的に何ができたらゴールとなるのか。しっかりと定めましょう。

課題設定

目標の設定と似ていますが、更に抽象化します。

目標を達成したらいったいどんな課題が解決される予定なのか。
裏を返せば、どんな課題が解決されなくてはならないのか。

これを決定します。

研究タイトルの決定

そして課題設定を一文にまとめたものが研究タイトルになります。

実験結果と研究計画はおまけ

実験結果は今までやってきたことの成果を書きましょう。
そんなに大事なところでもありません。

今上がっている結果を書くだけです。

研究計画についても、具体的に何をやるか決まってしまえばあとはどういう順番でやっていけばいいのかだけです。

パラレルに行うことができるものならば特に気にすることもありません。

人に発表するときは作成順の逆から

ざっと作成の手順を書いてきましたが、人にプレゼンするときは作成順の逆から説明していきましょう。

まずはタイトル。

そして解決すべき課題を提示します。それを少しずつ掘り下げて具体化し目標の設定を説明しましょう。

そこで現在の世の中の研究状況を報告し、問題点と原因および解決方法をまとめて提示します。

つまり人に説明する場合は
すこしずつ具体化していく。

これが大切になってきます。

まとめ

研究に限らず、人に読んでもらおうと思うならば

資料は極力紙一枚にまとめる必要があります。

自身のための整理にしたって、紙一枚にまとめたほうが後々の自分は理解できますからね。

研究活動をしている理系学生の皆さん
ぜひ参考にしていただけたらなと思います。