順位戦で惨敗したはなし

f:id:wataru_boss:20180607195544p:plain
こんにちは。BOSSです。

今日は部活について。思うことがたくさんあったので書いていこうかなと思います。

順位戦について

何度か記事にしていますが、私は学部の頃から将棋部員です。

レベルとしては全国常連というか常勝というか。そういう団体です。全国から強い人たちもたくさん集まります。

しかし、ただ強かった人を集めて常勝を築き上げたわけではなく

部内戦での熾烈な実力競争が常勝を支えているといっても過言ではありません。

この部内戦はレベルごとにリーグで分かれており各人の順位が常に現れる形で月に一回リーグ間の昇降級が繰り返されます。

この形態をプロ棋戦になぞらえて順位戦と我々は呼んでいます。

初めてのB級

リーグはAからD級まであり(総勢40から50名参加)Aが一番強くてDが一番下位のリーグになります。

私自身学部時代の4年で1度たりともB級に上がることはできませんでした。つまり万年CとDをうろちょろしてたわけです。

私自身がとんでもなく弱いということは無いはずですが、まぁそういう団体なので仕方がないと言えは仕方がないです。

ところが例年瞬間的に部内の層が薄くなる(平均棋力が下がる)時期があります。

それが新年度一発目の順位戦です。

理由は簡単。就職活動期で昨年のレギュラー陣が休止し、一回生が入ってくるためです。

入ってくる一回生が弱いという意味ではないですが、高校生の大会とは持ち時間も違います。さらに大学将棋には大学将棋の戦い方があります。

ですので入部即勝ちまくるということ自体が難しいのです。(それでもやってのける人はいますが)

長くなりましたが、言いたいことは単純明快。

その平均棋力が下がった期で、運も味方し私は初めてのB級昇級を果たしました。

部内でのB級の位置付け

私が初めて上がったこのクラス。部内での位置付けはすなわち準レギュラークラスです。

実際には私は今年度から院生ですので大学将棋のメンバーには入ることができませんが、おおよそそういう位置付けです。

準レギュラーのクラスですのでそれ以下のクラスとは比べ物にならない競争リーグです。

リーグ上位陣はレギュラーに食い込もうと、下位陣は準レギュラーに残ろうとそれはもう必死です。

そんな中で一期戦い、肌で感じたことを残しておきたい。

そういう意味でこの記事を書いていきます。

結果と思い

結果から言えば、私の成績は1勝7敗です。もちろん降級しました。

うっかり昇級してしまった私が何かを残せることもなく。

ただただ流れるように負け続けていきました。

最後の最後で一勝だけできたことはよかったですが。

やはり力の差を感じました。

いや差があることは最初から知っていました。勝ち星の計算が全くできませんでしたから。

しかし、盤をはさむことで本物の差を知ったのです。

その差は当然人によって近かったり遠かったり。なんとかなるかもしれない差と一生かけても埋まらないかもしれない差。

色々ありました。けれどもどれだけ差を感じようが、

一生埋まらないかもしれない差を目の前にしても、負けたら悔しいんです。

そして、差を知るということは自分の絶対値を知ることでもあります。

愕然としました。ここまで何も出来ないかと。自分の弱さに嫌気がさしました。

この期、最初に私は6連敗しました。

負け続けていくと、将棋が弱い自分が嫌になりました。

負けるたびに自分の実力を知り、弱さと対面するのです。逃げたい。

それでも対局はある、ほんとに気が滅入りました。

全然楽しくない。

強い人も同じ

6連敗をした直後です。対局後後輩と食事に行きました。

負かされた相手も含めて二人と私とです。

二人とも私より実力は上。遥か上といってもいい。

しかし今期はあまり調子が上がらないようで勝ち星が重ならない様子でした。

まぁ雑談をしていると、驚くことに先に書いた

将棋が弱い自分が嫌になってくる

まったく同じことを口にしていたのです。ほんとにポロっと口をついて出たレベルではありましたが。

ほんとに同じような気持ちをもっていたようです。

上には上がいる。これは当然です。世の中はそういう風に出来ている。

しかし、実感として自分より強い人たちは私と同じような思いをすることも少ないもんだろう。

そんな風に思っていたのです。

でもそうではないと知りました。当たり前のことだったんですが、強い人も同じだったんです。

みんな苦しいんだなって。初めて感じられました。

その瞬間なんか不思議と気が楽になりました。6連敗してるんだからもう何もない。

自分だけがしんどいんじゃないって分かると開き直りやすくなったのでしょう。弱さと向き合うことが怖くなくなっていったのです。

そして逃げたいって感情が、あと二局やれるだけやるか。

そういう気分にさせてくれました。

強い人も同じ。

私にとって大学将棋をしてきた中でもほんとに大きな気づきでした。

ようやく一つ勝てた。

そして7局目。相手は過去順位戦で負け続けてる人でした。

しかしもう完全に開き直っていました。

気負いがないんです。自分の実力の絶対値、弱さを知る怖さが減ったのです。

不思議と序盤から手が伸びました。

積極的な作戦で主導権を取りに行きました。

思考も驚くほどクリアで、対局中に手が見えすぎて読みが鮮明だと感じるほどでした。

それでも対局中はわからない変化だらけでしたが、少しずつ勝ちに近づいて行ってる感覚を持ちながら対局ができたのです。

ようやく1勝目です。

続く8局目はあっさり負けました。相手は前述の食事に行った後輩です。

実力差は大きく、手の見え方がはっきりと負けていました。

いいところは全くありません。

改めて自分の弱さと対面したのです。しかしあっさりとしたもので、

自分の弱さは嫌にはなってくるんだけれども、割り切れもする。

どこまで行ったって弱さから逃げることができないのですから。付き合っていくしかない。

今にして思えばそんな風な心境だったのだと思います。

今後について

今回のB級で戦う経験は将棋の技術的な面でも大きくプラスに働きました。

が、やはり一番大きいのは弱さとはずっと付き合っていくものということをしれたことです。

私よりとてつもなく強い人が、同じように弱さに嫌になる。

だったらもう逃げようがないですもん。

自分の実力を知るのはきついです。あまり直視したくはありません。けど怖さはないです。

ある程度割り切って開き直ることができるようになったかもしれません。

あと1年、M1の間は部内戦続けようと思っています。

もちろん結果も出していきたい。大会に出られるわけではないですけど。

やっぱり楽しいですから。